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鮭がやって来るのはおもに千葉県の銚子以北の川とされていますが、数は少ないとは言え、かっては日本全国の川に遡上していました。そして人々の食生活や、ときには信仰などとも強く結びついていました。 鮭という言葉は、古くは常陸風土記や出雲風土記にも登場し、神に捧げられたり信仰の対象となる特別の魚でもあったのです。そのことは今でも、鮭を祭った神社や伝承などとして全国各地に残っています。 たとえば以前は九州の遠賀川(おんががわ)にも数匹の鮭が上り、神の使いとされた鮭は食べられることはなく、奉納されて埋められていました。そのほか京都や千葉などには鮭が祭ってある神社があり、また岩手の最上川上流にあるお寺には鮭にまつわる民話が伝えられています。 ![]() 鮭を重要なタンパク源としていたアイヌの人たちも、鮭をカムイチェプ(神の魚)と呼び、鮭を採る前には鮭迎えの儀式を行ない、捕獲の際に犯してはならない約束事ごとなどを決めていました。 現在、札幌の豊平川に鮭が上ってくるようになってからは、その儀式も復活されて行なわれるようになっています。 |
