鮭物語  1 2 3


鮭 の 一 生

 鮭の多くは秋ころ日本に帰ってきて、産卵・受精します。そのとき産み落とされた卵は、約2ヵ月でふ化して稚魚になります。



 卵の中の栄養分を吸収しながら育った稚魚は、春まだ早い頃、川の流れのあるところに出て虫などを食べながらさらに成長します。そして、やがて川を下って海へ出ます。



 海へ下った稚魚はその後、沿岸に沿って移動しながら北洋へ向かいます。そしてオキアミやヨコエビなどを食べながら成長し、多くの場合 4歳になったときに、ふたたび日本の沿岸に戻ってくるのです。




 ところで、鮭はどうやって自分の生まれた川が分かるのでしょうか?
それは視覚ではなく、嗅覚で識別しているのだとされています。川にはその土地固有の有機物・無機物などが溶け込んでいて、そのにおいを憶えているということなのです。

 無事自分のふるさとの川にたどり着いた鮭は、さらに川を遡り、比較的浅瀬の砂利になっている河床の、地下水の湧出するところに産卵します。そして産卵・放精後まもなく、鮭はその一生を終えることになります。


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